農産部 農産課

独自の販路で価格交渉!
生産者への還元がやりがいに繋がります

課長補佐 葛西蓮
—KASAI REN—
2018年4月 新卒入組
出身地:札幌市
最終学歴:帯広畜産大学

高校時代から農業関係の仕事に漠然と興味があり、大学では植物生産科学を専攻しました。大学時代に経験した収穫作業のアルバイトがきっかけで農家さんと働きたいと思い、農協への就職を視野に入れるようになりました。農協はホクレンを通して市場で販売を行うのが一般的ですが、池田農協は独自の販路を築いていると知り、興味が湧きました。少しでも生産者に還元できるよう取引先と価格交渉できる点に魅力を感じて志望しました。

主な担当は、馬鈴薯をはじめとした青果物の販売業務です。価格や数量など取引先の要望を聞き、農産センターに出荷可否を確認し、輸送業者へ日程と数量の相談をします。多方面と調整が必要なので大変ですが、知識だけでなく交渉力などコミュニケーションスキルも身につくので成長できますよ。青果物は市場に出してしまうと価格決定権はありませんが、当組合は取引先と価格交渉することができます。信頼関係を築けば相場が安い年にも高く買ってもらえるので、その分生産者に還元でき、やりがいに繋がります。

先を読んで計算しながら仕事を進めるのが楽しいです。馬鈴薯を担当しているので、「あと何千トンあるから、今はこれくらい出荷したらちょうどいいかな」と考えながら販売し、きれいに売り切ったときは気持ち良いですね。問題を解決するのも好きなので、担当業務の問題点を洗い出して解決していき、業務内容をブラッシュアップしていく楽しみもあります。

入組2年目で玉ねぎの担当になったときのことです。社会人経験が浅く分からないことばかりで業務の段取りができず、目の前の仕事を必死にこなす日々を送りました。失敗ばかりで、今思えば一番辛い時期でしたね。3年目に「このままではいけない」と思い、2年目で気づいた問題点を解決することに注力しました。特に出荷時期を早めることが重要な課題だと感じたので、資料を作って生産者に説明したり、根切り指導の巡回をしたり、能動的に改革していきました。その甲斐あって、今では市場の数量が増える前に出荷し、高値で取引できるようになりました。失敗をバネにして自信がついた出来事でしたね。

生産者や取引先、農産センターの職員など、さまざまな人たちと密にコミュニケーションを取りながら仕事を進めなければならないので、信頼を損なわないよう心掛けています。仕事を後回しにしない、不明点はすぐ確認する、期日を守るなど、社会人として基本的な部分を意識していますね。困ったときに助け合える関係性を築いていくことでスムーズに仕事を進められますし、有利な条件で取引することにも繋がるので仕事の質も高まりますよ。

1日のタイムスケジュール

8:30始業
8:40課内打ち合わせ
9:00伝票整理
9:30取引先と電話、商談
11:00販売物出荷状況の整理
12:00ランチ
13:00農産センターにて作業状況の確認
14:00取引先と電話、商談
15:00事務整理
17:00終業

取材担当より

取引先とバリバリ交渉する姿がカッコイイ葛西さんは、常にアンテナを張って周囲をサポートする気遣いの人。知識も経験も豊富なので、後輩はもちろん管理職からも頼りにされる貴重な存在です。

収穫感謝祭では、持前のリーダーシップを存分に発揮!テント設営や配置決め、搬入など率先して動き、後輩たちに指示を出していました。当日も素敵な笑顔でテキパキ接客。まさに〝頼りになる先輩〟です!