JA十勝池田町

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「アズキ日記 第6話」 匠の手により輝きを増す小豆!!!~まるで宝石が如く~

 度重なる台風の影響により、作業の中断を余儀なくされてしまった小豆収穫作業でしたが、生産者もわずかな好天のチャンスを狙い苦労を重ね、10月中旬にほぼ終了することができました。

 今年の十勝は、10月16日には平野部でも平年よりおよそ1ヶ月早く降雪が確認されるなど、最後まで不安定な天候に泣かされる年となりました。

 さて、そのような苦労の末、前回の5話で無事収穫され、JA十勝池田町の農産センターに到着したアズキですが、ここで様々な工程を経て消費者の皆様の手元に届く状態に加工調整が行われています。

 一体どのような技術が駆使され、小豆がまるで宝石の様な輝きを放つまでに至るのか?

 皆さまが工場見学するような感覚で、ご覧下さい!

 

10月18日 晴れ 工場で向上!別嬪さんになりたいな♪

今までお世話になった生産者と別れの時。ありがとうございました。
トラックに乗せられ私はどこへいくのでしょうか・・・

ズザァーッ

わーーーーーーーー

どこかにおろされたようです。

ここは「JA十勝池田町農産センター穀類貯留・調整施設」という場所のようです。
これからは、こちらのJAの職員の方にお世話になります。
よろしくおねがいします。


①トラックから荷受ホッパーに投入されます。多い時は一台で5トン以上もの小豆が運ばれることもあります。

 

まずは一通りの工程の見学をさせてもらうことになりました。
何事も準備が必要です。

農産部施設課の佐藤さんが対応してくれました。―

アズキ: 本日は工場見学どうぞよろしくおねがいします。
佐藤: よろしくお願いします!今日は小豆でも「大納言小豆」と言う豆の調整加工をしています。
アズキ: 早速ですが、いきなりどこかに投入されてしまいましたが、大丈夫でしょうか?
心配です…。
佐藤: これは工場の入口ともいえる「①荷受ホッパー」というものですから安心して下さい。ここに投入され た豆は引き続き「②粗選機」という機械を通ります。この機械では莢や茎など、豆以外のものを除去します。

こうして豆だけになり「③貯留ビン」というタンクで保管します。


②粗選機。
豆以外のものを取り除く機械。粗めの網を使用し、豆は網の下へ落下します。
 
③貯留ビン。
1つのビンの容量は約60トンの大容量。底面から送風もできます。


アズキ: こうして一時保管されるわけですね。
この後はいよいよ調整が始まりますか?
佐藤: はい。スタートしますよ!
まず「④シフター」という機械です。この機械は網を使用し、粒の小さな豆を除去します。
小さな豆を除去した豆は次に「⑤石取り機」という機械で石を取り除く工程に移ります。
豆の中に石が入っていたら大変ですからね。



④シフター(1次)
豆を粒の大きさで分ける機械。 網の下には基準以下の粒が落ちます。
 
⑤石取り機
石や異物を取り除きます。傾斜と揺すりを利用して比重の違いで異物を除去します。


アズキ: これは安全性の上でも大切な工程ですね。でも、お陰でだいぶ、洗練されてきた気がします!
次は何か静かな機械と騒がしい機械が、見えてきました!
佐藤: 静かな機械は「⑥マグネットストナー」です。文字通り「強力な磁力」を利用して異物を取り除きます。
豆は磁石にくっつかないけど、土や石など「鉄分」を含むものはくっつきます。結構強い磁力ですよ。
騒がしい機械の方は「⑦比重選別機」と呼ばれるものです。
ここでは細い網目になっている盤の上を豆が移動しますが、この盤は微妙な傾斜がついていて、更にその盤の下から空気が出てきます。
上下に盤が揺すられ、下からの空気の抵抗も加わることで、正常な粒とそれ以外の割れてしまった豆などが比重差で分けられます。



⑥マグネットストナー
画像はイメージでキーホルダーがくっついていますが、磁力で豆以外を取り除きます。
 
⑦比重選別機
揺すりと盤の下からの空気により比重の違いを利用して豆を分けます。点線を境に上に割れた豆など、下に良い豆が分かれています。


アズキ: 磁石や比重の違いなど凄い工夫ですね。
もう調整加工も終わりですか?
佐藤: まだまだ、半分も来ていませんよ!
次は風の力を利用した「⑧横型風選機」です。
まさに風を使って割れた豆などを取り除きます。
割れている豆は割れていない豆より軽いですから、風によって飛んで行きます。
アズキ: あれれー
何粒か飛んでいきましたね。

⑧横型風選機。 風を当てて異物を取り除く。

アズキ:

次は風とは、もはや使えるものは、何でも使う感じで良いと思います。
次はサイバーな機械のようですが、どうされちゃうか、全く想像できません。

佐藤: これが豆の加工調整の一番の見せ場である「磨き工程に使用する『⑨研磨機』」です。
お店に並んでいる小豆がピカピカと光っているのは、この機械で研磨することにより豆の表面から汚れが取り除かれるからなのですよ。
寝かせた円筒状になっていますが、この円筒の外側から鉄のカバー、鉄のメッシュ、綿の布という構造です。
この鉄のメッシュと綿の布の間に豆が入りグルグル動いて研磨されていきます。言葉ではわかりづらいと思いますので、ひとまず作業前後の豆を見て下さい。

⑨研磨機。豆を磨き綺麗にします。 豆が輝きを放っています。

鉄のメッシュと綿の布の間を通過することで綺麗に磨かれます。


アズキ: 何かを塗っているわけではない、自然の輝き!!安心ですね!!
佐藤: その通りです!
この後は、先ほど登場した粒の大きさで分ける「⑩シフター」⇒風を利用する「⑪横型風選機」の機械を 再度経由して「⑫色彩選別機」の出番です。
これは、豆の色調を光の波長で豆の色合いを判断して選別する機械で、凄まじいスピードで、色合いの違う豆をピンポイントで取り除いていきます。



 
⑫色彩選別機。一粒、一粒ごとに光の波長により色合いの違いを判別。色調の異なる豆はチューブからエアーを出して、撃ち落とすように取り除きます。除かれた豆は、右画像の通り。


アズキ: テクノロジーの進化ですね!動画でご紹介したいくらいです!
そろそろゴールが近づいてきた気がします!
佐藤: その通り!この後は再度「⑬マグネットストナー」を通り、磁力で異物除去。
その後に「⑭軟X線異物除去機」で更に徹底して異物除去を行います。
アズキ: 徹底していますね!!
佐藤: 食品を扱っているのですから当然ですよ!
安全・安心・美味しさを誠意を持ってお届けするのが使命です。
ここまでが包装するまでの工程です!
この後「⑮包装機」で紙袋に詰められて、最後に「⑯金属探知機」で最終確認を行いパレットに並べられて出来上がりとなります。



⑮包装機
30kgの紙袋に豆が詰められます。
 
⑯金属探知機
万が一にも金属があれば検出します。最終確認工程。


アズキ: こんなにたくさんの機械や技術を結集して製品になるとは知りませんでした。
今年の小豆の出来栄えはどうですか?
佐藤: 少し粒は小さめではありますが、色も風味もバッチリの良い品質です。
アズキ: 美味しくて良かったです。
今日は、見学と説明ありがとうございました。
是非、私も綺麗に仕上げて下さいね!
佐藤: 任せて下さい!小豆以外にもいろんな豆を調整、取組を行っているので、少し紹介します!

☆人の眼と経験には敵わない

 今回の、小豆の加工調整工程には登場していませんが、金時などの選別には「手選別」作業が行われています。
 手選別は、文字通り「人の手」による選別のことです。
 当JAにも、20人もの経験豊富な専門家に作業をして頂いています。

 中には、30年以上の経験年数の方もいらっしゃるということですが、培われた経験と技術は最新鋭の機械でも決してマネできない精度を誇っています。縁の下の力持ちの頼れる存在です。


 
慣れないと目が追い付かないようなスピードで流れる豆を選別。確かな技術力。

☆高ポリフェノールの小豆を選別

 あまり知られておりませんが、小豆はポリフェノール含有量がとても多い食品です。
 当JAでは、特別栽培という、北海道で定められている肥料の化学窒素施用量と農薬の成分回数を50%以下に行う栽培方法で生産された小豆の中から、ポリフェノールの数値が高い原料を抽出して加工調整を行っています。

 ポリフェノールの測定は近赤外線の測定器を用い、非破壊で測定が可能です。

 「十勝の小豆」は十分に認知されているところですが、その中でも差別化を目指した商品として取り組んでいます。


ポリフェノール測定し、数値の高い原料で製品化。

~生産者が安全に生産し、JAが安心した品質でお届けするために加工調整を行っています。
最後は消費者の方に美味しく食べてもらうのみとなりました。

いよいよ半年に渡る、この特集も終わりが近づいてきましたが、次回は美味しい食べ方、保管方法などを紹介して締めくくりたいと思います。

次回 最終回!

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