「アズキ日記 第5話」 ~待望の収穫を迎えて!!~
本年は、やや前進で生育が早まっていた小豆ですが、池田町では9月13日に収穫が始まりました。
その後、台風18号の影響もあり一時作業は中断致しましたが、9月20日から再開、その後は、順調に作業が進んでいます。
今年の収量、品質などは、まだ途中経過の段階ですが、平年並みからやや良と見込まれます。
終盤を迎えた、「アズキ日記」ですが、今回は圃場編の最終章となる収穫作業を、ご紹介致します。
9月24日
収穫作業、畑からの旅立ち ~2013秋~
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今年は天候にも恵まれ良好な生育となりました。 |
いよいよこの日を迎えました。
畑に播かれてから約4か月。
待望の収穫です。
雨の日も、風の日もありました。
それも今では、良い思い出です。
雑草との戦い、虫との戦い。
それは今では、勲章です。
そう、全てはこの日のために!!
今日、お世話になった生産者、畑から旅立ちます。
育ててくれてありがとう。
収穫作業風景その1 刈り倒し
莢が下から上まで茶色になったのが成熟のサインです。 畑全体の莢がほぼ全て茶色になっているのを確認して作業スタート。 専用機械で畑の地面の際(根元)から刈られます。ウィーンザクザク・・・
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![]() 茎からは葉が落ち莢だけが残っています。 |
収穫作業風景その2 脱穀作業
(1)刈り倒された豆の株は1列に並べられます。きれいに整列したよ。
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![]() (1)2つの畦の小豆の株を寄せて 1列に並べます。 |
(2)次は脱穀機の登場です。トラクターに牽引されているこの機械は、豆の株を全部拾い上げて、脱穀を行います。どっどっどっど と振動が。
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![]() (2)列状になった刈られた 小豆の株ごと全部綺麗に 拾い上げます。 |
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(3)拾い上げた小豆の株が機械内部を通過すると | |
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莢や茎が排出されます! | 小豆だけになりました! |
(3)株ごと投入されると、機械を通り小豆だけが、きれいに分けられます。すごいですね。 生産者は豆の状態を見極めながら機械操作を行い、一番良い状態にコントロールして作業してくれます。 最後の最後まで本当にありがとう。 こうして見事に収穫されて、いよいよ消費者に届けられるのですね。 |
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と、思いきや、向かった先はスーパーやお菓子工場ではなく、JA農産センター「穀類貯留・調整施設?」 何をするんだろう? もしや、安全で綺麗な状態で、皆様に届けるため、最後の準備をここで行うということでしょうか? 次話を、ご期待下さい。
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![]() JA十勝池田町農産センター 穀類貯留・調整施設 |
※小豆収穫の変遷

以前はあちこちにこのような「にお積み」された豆がありました。
豆の収穫は、遥か昔「唐竿(からさお)」と呼ばれる、柄の先に打ち棒をつけた道具を使用し、むしろ等の上に置かれた豆の莢(枝含む)を叩きつけながら、脱穀したそうです。
しかし、時代は進み、脱穀機が開発・普及し、収穫の機械化が進められました。
以前は、十勝の秋の風物詩ともいわれていた「豆のにお積み」も、けん引式の脱穀機の普及が進み、今ではすっかり見る機会も少なくなっています。
~今年も無事に収穫を迎えることができました。数々の苦労を経て収穫を迎えた小豆は、すぐに消費者に届けられるわけではなく、JAの農産センターで選別調整作業が行われてから、消費者の皆様に届けられています。
次回は、生産者と消費者をつなぐ、JAの使命とも言える重大な役割の一つ「選別調整」の様子と、そこで培われている長年の技術の一端を、皆様にお伝えしたいと思います。
次回『匠の手により輝く小豆!!!~まるで宝石の如く~』をお楽しみに!!